リアルブラッシュ レビュー

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ZIGクリーンカラーのリアルブラッシュを何本か使ってみたので、透明水彩ユーザーの視点から色見本などをまじえてレビューします!

ZIG クリーンカラー リアルブラッシュ

ZIGクリーンカラーは呉竹から販売されている水性マーカーのシリーズです。

呉竹の製品でたまに「ZIG」とついているものがあるので、ZIGって何?と思って調べてみたら、海外向けのブランド名ということでした。

会社情報 | 墨、書道用具、文具メーカー、株式会社呉竹の新着情報
墨、書道用具、文具メーカー、株式会社呉竹のサイトになります。

歴史は古く、昭和57(1982)年に最初のクリーンカラーが発売されています。(今年40周年ではないですか!)

だんだん色数を増やし、2009年には筆ペンタイプのリアルブラッシュが発売されます。

ZIGクリーンカラーシリーズの歴史|ZIG CLEAN COLOR f - 株式会社呉竹
昭和・平成・令和と時代が変わっても、「ZIG クリーンカラー シリーズ」は、世代を超えて愛され続けています。墨屋から始まった呉竹が、たくさんの挑戦を繰り返し、研究を重ねてきた歴史を少しだけご紹介します。

昨年9月にはくすみカラーを中心にした新色が出たことは記憶に新しい方も多いかもしれません。

ZIG クリーンカラーリアルブラッシュ
毛筆タイプのカラーペンなので細描き、ベタ塗り自由自在!豊富な色数で様々なシーンに使えます。

そんな歴史あるマーカーなのですが、今更手に入れたので色見本や使ってみた感想をご紹介します。

コピックとの違い

Googleのサジェストに、「リアルブラッシュ コピック 違い」というのがあったので、それについても少し。

コピックはアルコールマーカーなので、簡単に言うと油性ペンです。リアルブラッシュは水で染料を溶いているので、水性マーカーという分類になります。

どちらを使っても同じような表現ができますが、水性マーカーは水でぼかしたりできるので、水彩絵の具と併用することができます。コピックなどのアルコールマーカーは専用の透明色のペン(ブレンダー)でぼかす必要があります。

また、コピックはアルコールなのですぐに乾きます。それは利点でもありますが、急いで塗らないとムラができたりすることもあります。一方、水性マーカーは乾くのには少し時間が必要です。水彩絵具と同じくらいは待つ必要があります。

あとは匂いも大きな違いです。コピックはアルコールの匂いがあるので、ずっと使っていると気分が悪くなる方もいるかもしれません。水性マーカーは特に気になる匂いはありません。

発色は、使っている感じだとそんなに違いは感じません。

色見本

リアルブラッシュは全120色なのですが、私の持っている22色の色見本です。

顔の絵に使おうと思って買ったので、肌や目の色が中心です。

バニラ:ほぼ見えていませんが、広い面積で塗ると結構色が出ます。薄いので肌用のブレンダーとして使うこともできますし、失敗してもごまかせます。

ナチュラルベージュ:黄色人種の肌の感じです。黄色っぽい肌色みたいな。

ライトベージュ:うすい色ですが、バニラよりも赤みです。

ミディアムベージュ:肌色にすると少し赤すぎる感じですが、うっすらと血色の出ている部分に使いやすいです。

ペールピンク:いい感じの血色ピンクです。唇とか目の粘膜とかの赤っぽい部分に自然になじみます。

シャドウピンク:ペールピンクよりも若干青みで、色が濃いです。

ブラッシュ:「赤面」という意味です。赤みのくすみピンクですが、ピンクブラウンにも近いです。結構濃い色なので、少し薄めたほうが使いやすいです。茶色として扱ってもいいかも。

ピンクヘイズ:うす〜い青みのピンクです。

ブロッサムピンク:マゼンタに近い色です。

1つ上の写真のブロッサムピンクとこの3つに(※)をつけましたが、この4色はすごく退色します。

これは色見本を作って壁に貼っていたものですが、1ヶ月ほどでピンクからこのような色になりました。元々何色だったかわからないレベル\(^o^)/

直射日光は当たらない場所なので、気をつけて保管してもこのようになる可能性はあります。マーカーは退色しやすいものではあるのですが、特にこの色たちは著しかったです。長期保存したい絵や、プレゼントしたり売ったりする絵にリアルブラッシュを使う際はお気をつけください。

こちらは私の持っているものの色番号と名前ですが、現在は900がウォームグレー1、901がウォームグレー2となっていて、グレーティントという名前の色はありません。

ウォームグレー:色み的には、ウォームグレーとなっていますが、コピックで言うナチュラルグレーに近いかなと思います。

グレーティント:コンクリートみたいな色です。

プラチナムブラウン:ブラウンとついていますが、ほぼ黒です。茶系の黒という感じ。

ミッドグレー:グレーという名前ですが、どっちかというとプラチナムブラウンよりこっちのほうが茶色です。セピアっぽい色です。

フォググレー:紫っぽいグレーです。

ブルーグレー:彩度と明度の低い青です。緑にも紫にも寄っていない青です。

ダークアゲット:agateと表記されていましたので、日本語版はアゲットもしくはアゲートです。緑みの青です。

ヘイズブルーとシャドウモーブに(※)をつけましたが、この2色はうっすら分離します。画像ではわかりにくいのですが、肉眼でははっきりわかるレベルです。水色の中にピンク色が浮かびます。

ヘイズブルー:うす〜い緑みの青です。ホルベインの透明水彩でいうところのホリゾンブルーみたいな色です。

シャドウモーブ:うす〜い青です。

スモーキーティール:青緑です。1つ上の画像のダークアゲットよりも緑に寄っていて明るいです。

筆ペンの利点

ペン先が筆ペンになっているので、太い線から細い線まで自由に描くことができます。

ぼかし

水性ペンなので、水でもぼかせますし、リアルブラッシュのブレンダーを使ってぼかすこともできます。

ブレンダーは水分量が少ないので、ぼかせる範囲は狭いですがきれいにぼかせます。

水は好きな水分量でぼかせますが、水の量が多いとシミになります。

混色

普通の水彩絵の具のように混色することもできますが、こんなふうにペン先同士をくっつけて混色する方法もあります。

結構しっかりとペン先同士をくっつけて、ペン先の色が全部変わるくらいまでやった方がきれいに混色できます。ただ、混色の状態で塗ることができる範囲は少ないので、手間のわりには……。

上が、ペン先くっつけ方式で作った混色で、下が水色を塗ってからピンクを重ねたものです。

上の方がきれいにグラデーションになっているので、きれいにしたい場合はペン先くっつけ方式はいいかもしれません。

感想

私としてはリアルブラッシュは薄い色こそ真価を発揮すると思いました。

水彩絵具でも薄い色は作れますが、必然的に水の量が多くなるので、どうしてもしゃばしゃばでコントロールしにくくなってしまいます。水彩境界をつくりたくないところでできてしまったり、シミになってしまったりすることもあります。

でも、そんなふうに技術のない私でも、リアルブラッシュを使えば薄い色でもコントロールできます。073バニラみたいな色は水彩絵具で作ろうと思ったらほぼ水です。

薄い色のコントロールで苦労している方がいたら、リアルブラッシュはオススメです!

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まや【いろいろな色の彩り】
こんにちは!まやです。 ブログやSNSで水彩画材のレビューなどをしています。 今はデジタル絵がだんだん多くなっていますが、 アナログはアナログの良さがあります。 そんなアナログ画材愛を日々つぶやいています。 画材大好きですが、実は絵はそんな...
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