こちらの記事はPR依頼により作成した記事です。
名村大成堂さんに記事内容のチェックを受けています。
絵を描くときに、絵の具は選ぶのは楽しいし、紙は一番大事って言われるからこだわるけど、筆はあんまり重視してないという人もいるかも?
筆の選び方、使い方次第では、自分の本来の力が出せたり、やりたい表現ができるようになったり、技術が底上げされたりします!
筆にも注目して行こ〜!
はじめに
水彩ブロガーのホネ山さん(透明水彩使ってみた!ドットコム Twitter(X))が名村大成堂さんへインタビューをしに行かれるということで、私も連れて行ってもらいました!枯葉さん(枯葉庭園 Twitter(X))も一緒です。
今回のいきさつなど詳しいことはホネ山さんの記事に書かれますし、インタビューの内容はホネ山さん、枯葉さんの記事に載りますので、そちらをお読みください!(記事が公開されしだいリンクを貼ります)
お二人が主にインタビューの内容を記事にしますので、私は職人さんの作業の見学について書きたいと思います!(ほぼ感想文ですが……)
看板撮影
「名村大成堂」の看板にまず感動しました。
「うゎああああ名村大成堂に来たんだ〜〜〜〜(T_T)」と感慨深くなって、いろんな画角で看板を撮影してしまいました。
インタビューしてるところを見てた
今回対応してくださった職員の方々は、みなさんとても親切で丁寧で、我々のような筆しろうとに対してもめちゃくちゃ優しくいろいろ教えてくださいました。
いい人ばかり
メーカーさんの「中の人」にお会いするといつも思うことですが、普段は「会社」として見ているのであまり「中の人」をイメージできないんですよね。
でもこうしてお会いしてお話を聞かせていただくと、それぞれの社員の方が一生懸命で、まじめで、製品への愛情があって、いろんな人の働きが積み重なってこそ製品が生み出されていくんだなと実感します。
私はインタビューはせずに話を聞いているだけだったので、お話ししている方に全神経を集中させることができたわけですが、全力で職員の方の思いを浴びたので感動しすぎて途中で泣きそうになりました。
そんな感動インタビューはホネ山さんと枯葉さんの記事にあります。
インタビューで私が一番感動したのが、「原毛の質が変わっても筆の品質を落とさないように毛の配合を変えている」ということです。その時その時に入ってくる原毛の状態に合わせて毛の長さや量の配合を変えるって、まさに職人技じゃないですか。
長年の経験や知識が総動員されて初めてできることだと思います。そういう職人さんがいるからこそ筆を安心して使うことができるんですよね。
職人ってすごいし、ありがたいです。
夢の空間
インタビュー会場の会議室から作業場へ行く途中に筆などの倉庫がありました。見ないわけにはいかないですよね。
あたりまえですが筆だらけです。筆が種類ごとに引き出しにいれられていますが、その引き出しがまた年季が入っていていい感じです。
引き出しをあけると大量の筆、筆、筆。
工場見学
その前にこちらのご紹介。
名村大成堂の公式X(旧Twitter)でつぶやかれたものの公式まとめです。
こちらは公式から出ている情報なので、正直これを見れば私のレポートは特に必要ない気もしますが、一般人的視点ということで……(・∀・)
原毛から筆になるまでには様々な工程があるわけですが、今回はムダ毛を取り除く工程の一部や、筆のサイズに合わせて毛を切る作業の一部、筆の形を作る作業の一部などを見せていただきました。
工場見学の様子はぜひ動画で見ていただきたいものが多いです。
手の動きがすごいんです。
写真と文字でも解説していますが、こちらの動画もぜひ見てみてください^^
思いがあふれすぎて動画まで作っちった
「サラエ」の一部
毛の油分を取り除く作業などが終わり、毛を整えていく工程。
ナイフを当てて力を入れずにすくい取ると、毛先の粗い毛だけがひっかかってくるそう。
この工程で毛の量は3分の2に。
あまりにもサササッとやっていて簡単そうに見えるのですが、職人さんでもなかなか力加減が難しい作業だそう。強くやりすぎると切れてしまうんだそうです。
型付け(筆の形の仕込み)
型付け工程にもいくつかの作業がありますが、まずは長さにバリエーションを出していきます。
この工程では、筆がなめらかな曲線になるように根本を斜めにずらしていっています。なぜこのような作業が必要なのかの詳細はインタビュー記事で!
指先の絶妙な角度と力加減で毛をうねうねと動かして徐々に斜めにしていっています。
適当に斜めにすればよいのではなく、何ミリずらすかもすべて決まっています。
次は毛を混ぜる作業です。2種類以上の毛を使っているときに、均等に混ぜるやり方のようです。
ゆっくり解説してもらいながら実演を見ていたんですが、急に筆になってびっくりしました。
この伸ばしてくるくるを10回くらい繰り返すと毛が均等に混ざるそうです。ここまで丁寧に混ぜているからこそ使いやすい筆になるんですね。
芯立て
筆の直径を整えていく作業です。「コマ」という筆の大きさの目安のような筒を使っています。ここまでくると筆っぽさがかなりでてきます。
工程の写真すべてに言えることですが、写真はほんの一瞬を切り取っているだけなので、ここに写っている以外にも細かくいろいろなことをされています。クシで整えたり根本を机にトンと当てて揃えたり、きっと体にしみついている動きなんだと思います。その時の筆の状態を手触りや見た目で一瞬で判断して、なんなら無意識にできるくらい体に染み付いているのかもしれません(体に染み付くくらい修練を積み重ねているということだと思います)。それがあまりにも素早くてササッとさりげなく行われるのでピックアップしていませんが、実はそういうさりげない動きの中に、職人の職人たるゆえんがあるんじゃないかなと思いました。
組み立て
平筆を組み立てています
「これ手作業だったの!?」とびっくりしました
原毛
筆になる前の状態の毛も見せていただきました。
上のが毛束という状態で業者さんから購入するもののようです。下は「しっぽ」です。
おわりに
今回見学させていただいて、筆作りは集中力、根気、知識、技術などさまざまな能力を必要とする仕事だなと改めて実感しました。
絵を描くときに、筆に頼っている部分はかなり大きいです。手になじまない筆、うまくコントロールできない筆、思うような動きをしてくれない筆、いろいろなことがうまくいかないと絵を描くことも楽しくなくなってしまいます。楽しく絵を描けているのは、こうした技術に裏打ちされた製品があるからこそですね。
筆作りの裏側を知ると、筆がもっと好きになるね♪