私の好きな色たち 黄色→赤→ピンク→赤紫 

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【オープニングトーク】
 とばしたい人はこのボックスの下まで行ってね↓(^o^)↓

最近は商品のレビュー記事が多かったりしましたが、これから何本かの記事はレビュー記事ではありません。自分のオタク心をただ書き殴るという「チラシの裏にでも書いておけよ」というような話しか出てきません。

私は共感したいしされたいタイプの同担歓迎オタクなので「うんうん、わかるよ!」とか「だよね〜!」という話がしたいんですよね。
「わかる〜!」と言いつつ、自分の情熱も早口で語りまくりたい典型的なタイプのオタクでもあるので、他の人に迷惑をかけないように自分の記事ですべて吐き出しておくことにしたわけです。

「わかる〜!」とか「だよね〜!」って思った人は、記事のリンク元のX(twitter)に「わかる〜!」ってコメントしてくれると嬉しいですが、シャイガールが多いことも知ってるので「いいね♡」だけでも嬉しいです!

ひとつ注意点があって、この記事には粒状化(グラニュレーション)する色がメインです。絵の具カタログやメーカーのwebサイトに「G」って書いてあるの見たことありますよね?それです。見たことない方に説明するにはまずはグラニュレーションの説明からしなくちゃいけなくて、記事がめちゃくちゃ長くなっちゃうのでどこかで調べてみてください!無責任ですみません!今回はこういうテイストの記事です!

粒状化色メインですが、たまに粒状化してない色も出てきます。粒状化はしていなくても重い顔料の絵の具です。有機顔料の軽くてふわっとした色は出てきません。

ともかく、今回はあくまで「私が好きな色」ということで色をピックアップして「推しポイント」について語りまくりたいと思っています。私が持ってる絵の具の中から私の好きな色をチョイスしているだけですのでその点ご了承ください。

今回はG色メインですが、実際に使っているパレットにはGではない色も入っています。なぜならG色だけでは絵が描きにくいから!!!!!!!
G色は魅力的な色ではありますが、特徴的な質感ゆえに使いにくい場面もあるんですよね。また、G色とそうでない色を両方使うことでG色の良さが引き立ったりもします。というかぶっちゃけ使いやすさで言ったらなめらかな絵の具のほうが使いやすいです。ここまでGへの愛を語っておきながらなんですが、使いやすいってことと好きってことは別問題ということですね。逆にいうと、使いにくいのに使ってるなんて愛以外のなにものでもないってことですね。なんだか何を言っているのかわけがわからなくなってきたので、本題に入りたいと思います。

たぶん最終的に100色くらいになると思います。めちゃくちゃ長い上に、私のパレットの順番的にみなさんがお好きな青は中盤にしか出てきませんがよろしくお願いします。

ちなみに紙はオリオンのアクリルデネブ(裏側の中目の方)を使用しています。

今回とりあげる色は、こちらの28色です。私のパレットが黄色から赤へ向かう色相環になっているのでこういう順番なのです。ちなみに次回は紫から青にかけての色を取り上げます。
1回分の記事にしては量が多いので、気になる色のところへ目次から飛んで読んでもらうほうがいいかもしれません。全部読むという猛者はその限りではありません。

黄色

黄色は単独では見えにくいので、プルシャンブルーと混ぜた状態の色見本ものせます。

また、黄色に関しては「ゴリゴリ粒状化色」が少ないので、「ほどほど粒状化色」も含めました。「ゴリゴリ」とか「ほどほど」とかいうこれまた私基準のあいまいな言葉を使ってますが、ニュアンスで感じ取ってください。

W&N レモンイエローディープ PY159

+プルシャンブルー

言わずとしれた粒状化黄色の代表色。(シュミンケのボルケーノイエローもこの顔料です)
過去にこの色だけの記事を書きました。
「レモンイエロー」ってついてるから普通の色かと思っちゃうじゃないですか。水彩初心者のときにこれ買っちゃってたらたぶん泣いてましたね。完全に玄人向けですよね。
黄色は何色も持ってますが、レモンイエロー系の色はこれ1本しか持っていません。この色と添い遂げます。

マイメリ ネイプルスイエロー PY53

+プルシャンブルー

こちらの色も以前記事を書いています。

粒状化はしますが、ゴリゴリではなくほどほどです。
(シュミンケのルチルイエローも似たような色だと思います。)

単色で塗ると粒状化はあまりわからなくて「やさしい黄色」という感じですが、軽い色と混ぜると分離が楽しめます。また、クリーミーな色なのに白が入っていないので、そこまで不透明ではありません(透明でもないけど)。
このやさしい色はどんな絵にも使えそうな雰囲気ありますね。風景画にも使えるし、イラストにも使えますよね。どんな色ともなじむ。でも軽い色と混ぜたら分離する。ツンデレですね。いやデレツンですかね。たぶんどっちもちがいますね。

W&N ターナーズイエロー PY216

+プルシャンブルー

これもほどほど粒状化色です。
「ネイプルスイエローじゃ色が明るすぎるよ〜見えないよ〜」ってときに便利です。↑のネイプルスイエローよりも少し彩度が高いです。ザ・黄色という感じの色なので、普通に便利です。
あと、名前がいいですね。これを使えばターナーになった気分も味わえます。やっぱり絵の具って名前めちゃくちゃ大事だと思うんですよね。私は絵の具をロマンで買っちゃうことが多いので、同じ色なら「刺さる名前」の方を買っちゃいますね。

マイメリ パーマネントイエローディープ PY227

+プルシャンブルー

これはやや赤みで鮮やかめな強い黄色です。粒状化はほどほどです。
この色は混色で映えますね。
この色の購入きっかけはこちらの大日本美術工芸さんのツイート(ポスト)です。

↑こちらの画像のどセンターにある、ウルトラマリンディープとの混色を見て、絶妙な不透明感+ザラザラ感に興奮して勢いで買いました。
あと、ニオブが含まれているのがすごいらしいので、「なにー!すごいのか!」と思ったのも後押ししました。ちなみにニオブについては「元素周期表にいたような…?」くらいで何かはわかっていませんし、どうすごいのかもわかっていませんが、プロがすごいと言うならすごいんだろうという超単純な思考回路です。
こういうアホなユーザーもいるので、メーカーさんは「これはすごい絵の具だ!」とか言いまくったほうがいいです。もし私のようなユーザーが他にもいた場合、まんまと買います。

W&N ネイプルスイエローディープ PBr24

+プルシャンブルー

こちらは粒状化はよくわかりませんが、混色すると分離します。
そしてどう見ても黄色だけどPBrです。(マイメリのセピアはどう見ても茶色なのにPYだしね!どういう基準なのか気になりますが、きっと知ったところで理解できないと思うので深掘りしていません。)
シュミンケとかマイメリからも同じ顔料の絵の具は出ています。

この色は結構赤みの黄色で、赤さで言ったらパーマネントイエローディープより赤みです。鮮やかさでいうとネープルスイエローと同じくらいの実感があります。やわらかい明るい色なんだけど、そんなに鮮やかではない。イエローオーカーとも全然違う色で、イエローオーカーより赤みだし明るい。ほんと絶妙な色です。こういうあいまいなポジションの色って色見本とかでも目立ちにくいし、数ある黄色からこれを最初に買う人っていないかなと思うんですが、結局こういうのが一番便利なんですよね。洋服でもそうじゃないですか。結局ベージュが一番便利みたいな。そういう色です。

黄土色

長かった黄色のターンが終わり、次は最も人気のない黄土色です。

土。

いや、黄土色はめちゃくちゃ沼ですよ。土の沼。
とにかく種類が多い!しかも同じ顔料名でも色とか質感がぜんぜん違ったりするので、「PY43は1つ持ってるからもういいや」とはならないんですよ。
ぶっちゃけ黄土色ばっかりこんなに必要ないと思いますが、もう土の沼に取り込まれてるので抗えないのです。

シュミンケ デザートイエロー PY159,PBr7

シュミンケのスーパーグラニュレーティングシリーズです。このシリーズは大人気ですが、例に漏れず私も大好きなので頻出します。

「レモンイエローディープ」の顔料であるPY159と茶色の分離色ですが、これまた絶妙な色ですよね。結構緑っぽい黄土色っていうか、彩度も低くて冷たそうな色です。
分離色としてだけではなく、「かなり彩度の低い黄土色」みたいな感じでも使えるような感じです。
意外とこういう色ってないんですよね。オリーブグリーンみたいな感じだけどもっと黄色いというか。混色で奇跡的に作れるかもしれない色ではありますが、同じ色は2度と作れないだろうっていうくら絶妙な配合になりそうなのでこれは買うしかないです。

A.Gallo フレンチオーカーサハラ PY43

これは日本国内ではたぶん買えない色だと思うのですが、個人輸入すれば手に入ります。

私の個人輸入体験記はこちら。

この色はですね、まずは名前がやばい。
フレンチオーカーサハラってどういうことですか?地名っぽいのが2つはいっている上に全然違う場所なんですけど、もしかして「フレンチオーカー」ってフランスのオーカーってことから派生して「フレンチオーカー」っていう固有名詞みたいなものに進化してるんですか?
いろいろ気になったのでとりあえず「サハラ」の意味だけ調べてみました。サハラ砂漠のことだというのはもちろんん出てきましたが、他に「褐色の無」って書いてありました。褐色の無……。私は砂漠へ行ったことはありませんが、砂漠を目前にした人の絶望感みたいなものを少し感じ取れた気がしました。

色についてですが、めちゃくちゃ砂漠感あります。砂漠色。オーカーとついていますが、イエローオーカーとは全く違いますね。だいぶ彩度が低くてなにものも邪魔しません。イエローグレーと言ってもいいかなというくらい渋い色です。
粒状化はほどほどです。ですが、乾くと独特のモケモケ感があります(塗ってるときは普通にサラサラです)。

レンブラント トランスペアレントオキサイドイエロー PY42

透明な黄土色です。彩度はやや低めですが、フレンチオーカーサハラほどではありません。
顔料はPY42でイエローオーカーでよく使われているものと同じですが、色と質感はまったく別物。粒状化というか、こちらも独特のモケモケ感があります。こちらは塗ってるときからやや特徴的なとろっと感もあり、ぶっちゃけ最初は苦手な色でした。でも使っていくうちになんだか虜になってしまい、ついに推し色に仲間入りしました。サラッと塗れない感じがいいんですよね。適当に塗っても質感が出てくれて。

W&N イエローオーカー PY43

この色はそこまで粒状化しませんが、王道イエローオーカーの中で一番好きなので載せました。
PY42じゃなくてPY43なんですよ。だからか、ちょっとだけ癖がある。でもそんなに癖は強くないです。ホルベインのイエローオーカーはかなりなめらかですが、それと比べるとちょっと癖があるなとわかる程度だと思います。でも、そのちょっとした癖でも、癖なしと癖ありだったら癖ありを選んじゃうんですよね〜。

セヌリエ イエローオーカー PY43

またしてもイエローオーカーですが、こちらはかなり粒状化するイエローオーカーです。セヌリエはなめらか〜な絵の具ということで有名ですが、粒状化する色もあります。

国内で手に入るイエローオーカーの中では一番好きです。このゴリゴリ感がたまりません。イエローオーカーという同じ名前でも、こんなにも個性があるんですよね。
顔料が紙の凹みにたまるので、イエローオーカーのわりに色を濃く感じる気もします。

セヌリエはなめらかさが売りなので結構全体的にノーマークだったんですよね。ドットシートないし。ですのでこういう予想外の質感の絵の具に出会った時の喜びはひとしおです。

ダニエルスミス フレンチオーカー PY43

またしてもPY43ですが、このオーカーはほんの少しだけ赤み寄りです。そして素晴らしい粒状化。私の持っているPY43の中では一番粒状化が激しいですね。濃いめの色なので粒状化もはっきり見えますし、いろんなメーカーのイエローオーカーを並べたときにすっごい主張してくるんですよね。

セヌリエ ローシエナ PBr7

顔料がブラウンなのでここに入れるか迷いましたが、色としては完全にイエローオーカーとかと同じ黄土系です。ですが、イエローオーカーと比較すると濃く塗ったところは茶色っぽいので、やはりブラウンなんだなぁと思います。この濃淡がまたいいんですよね。イエローオーカーは濃くぬっても黄土って感じですが、ローシエナは濃く塗ったら茶色って感じなので、濃度の違いで楽しめます。
キナクリドンゴールドとかと近いような雰囲気ありますね。濃く塗ると茶色で薄く塗ると黄色みたいな。

W&N マグネシウムブラウン PY119

明るい茶色の中では随一の粒状化色です。シュミンケからも同じ顔料の絵の具が出ています。
レンガっぽい色というか、カントリー調とでもいうような、ほっこりした場面でも使えそうですし、逆に荒々しい地面を表現するにも使えそうですし、とにかくこれ1本持ってたらすごい便利という色です。茶色ですし、人気なさそうな色だとは思いますが、マジでこれはおすすめです。
個人的にはこれでキリンを描きたいです。茶色い動物の質感とかにもすごい合いそうなんですよね。

赤の粒状化色はかなりレアです。カドミウムレッドPR108は無機顔料なので粒状化するかと思ったんですが、いろんなメーカーの試してみると意外となめらかで粒状化しないんですよね〜。なんで?

シュミンケ ボルケーノレッド PR108

↑に「カドミウムレッドは粒状化しない」とか書いておきながら、さっそくカドミウムレッドです。どういうことですかって感じですが、このボルケーノレッドだけは同じPR108でもすっごい粒状化するんですよね。この色以外で赤の粒状化色を見つけられていないので、ボルケーノレッドは私の赤の生命線です。
シュミンケの他のPR108はこんなふうに粒状化しないですよね。

チューブタイプはチューブの中で糊と顔料が分かれてしまうことがあるという噂を聞いたので、ハーフパンで買いました。また、チューブタイプを固化させると結構溶けにくくなるんですよね。某ビリジャンとか某テールベルトほど石みたいにはなりませんが、そこそこ溶けにくいので使うときは事前にスポイトで水を垂らしてふやかしてから使っています。

ピンク

ピンクと言えばポッターズピンクなので怒涛のポッターズピンク祭です。

A.Gallo ポッターズピンク PR233

いきなり外国メーカーのポタピですが、これは私が持っている中では珍しいポタピなので最初にあげました。この色は結構明るい色で、濃く塗ってもそこまで強い色が出ません。かわいいポタピです。過去にクサカベからポタピの顔料が限定販売されましたが、そのときに販売された色と似ています。また、クサカベのイベントおよび通販で限定販売されたポッターズピンクライトの絵の具とも同じような系統です。
ポタピといえば淡いピンクの中に、彩度も明度も低い暗いピンクが沈む色という感じですが、こちらは沈む色も結構明るめです。ザラつきはあるけれどややマイルドな感じなので、好きな人は好きだろうな〜と思います。私は好きです。ポタピにしてはちょっと高めの絵の具ですが、おすすめであります。

すごいナチュラルに「ポタピ」とか言い出しましたが、ポッターズピンクという字面があまりにも頻回に出てくるので省略してます。

W&N ポッターズピンク PR233

王道のポッターズピンク。ポッターズピンクの生みの親W&N。ありがとうW&N。私がはじめて買ったポタピです。
何と混色してもその存在を主張してくるポタピ。そしてこの絶妙なくすみピンク。神です。
そういえば、以前「絶対に沈むレモンイエローディープ」と「絶対に沈むポッターズピンク」を混ぜたらどうなるのかというのをやってみたんですよね。普通に分離してましたね。そりゃそうかという感じでした。

マイメリ ポッターズピンク PR233

正直なところ、↑のW&Nのポタピとの違いはよくわかりません。たぶんほぼ同じです。好みのメーカーの方を使えばいいかなという感じ。私は今のパレットにはW&Nを入れていますが、もうじきなくなるのでそしたらマイメリを入れようかなと思って待機させてるみたいな状態です。

Roman Szmal ポッターズピンク PR233

また外国のメーカーです。たぶんローマンシュマルみたいな感じに読みますが、カタカナでローマンシュマルと言ったら現地では絶対に通じないだろうなというような感じです。
このポタピはW&Nやマイメリほど暗いピンクが沈むわけではないけれど、A.Galloほど明るくもないという色です。やや暗い寄りなのですが、W&Nやマイメリよりも赤を感じるんですよね。
くすみピンクというよりも、くすみ赤が沈んでるみたいな印象です。彩度が高いっていうんですかね。ですのでこれまででてきた3つのどれとも違うので、これはこれで外せないって感じなんですよね。

シュミンケ ギャラクシーピンク PV16,PBr33

色的にはポッターズピンクに似ています。くすみピンクにくすみ紫が沈んでいます。
ギャラクシーシリーズなのでサイケな色とセットになっていますが、この色だけ単体で見ると結構落ち着いている色なんですよね。アンティークっぽさすら感じます。この落ち着いた色でお花とか描くと、おっしゃれ〜な感じになる気がします。

シュミンケ ボルケーノバイオレット PV62,PR108

↑のギャラクシーピンクと顔料は全然違うのに結構似た色です。こっちのほうがやや紫みが強くて、彩度が高いような感じで、サイケ感はこっちのほうが強いかなと思います。でもやはり混色されているので彩度がそんなに高いわけではなく、絶妙に使いやすい色です。この色とデザートイエローを一緒に使うのがすごい好き。

シュミンケ ツンドラピンク PB29,PR233

こちらはピンクといえどもツンドラ感あるというか、彩度が低くて結構青みの寒そうなピンクです。名前にピンクとついているけど、ボルケーノバイオレットよりも紫っぽさは強いです。そして青+くすみピンクという構成なので、結構くすんでるんですよね。私の持っているピンク〜赤紫系の絵の具の中で一番くすんでます。
でも白とか黒とか使っていないので不透明感は全然ありません。透明感のあるくすみカラーだと勝手に思っています。PR233はたぶん不透明色ですが、隙間だらけなので紙の色が透けています。青と混ぜてあるというのも透明感アップに一役買っているんでしょうか。

赤紫

ピンクと赤紫の境目はシームレスなのですが、便宜上ここでピンクと赤紫を区切ります。PVの単一顔料であるということを基準に区切りました。(ピンクの項目はPRが含まれているものにしてあります)

W&N パーマネントモーブ PV16

強く粒状化する彩度低めの赤紫です。
このPV16はよく見る顔料ではありますが、メーカーによって色が違ったりするので同じ顔料だから同じ色とはならない楽しい顔料です。
W&NのPV16はやや赤みが強いかな?という感じです。価格、使いやすさなどを考慮すると一番手頃なPV16ではないでしょうか。
非G色の中でいうと、マースバイオレットとかペリレーンバイオレットとかに対応する深い赤紫なので、めちゃくちゃ便利です。困ったらとりあえず使っておけばいい色。

マイメリ マンガニーズバイオレット PV16

え!?この色って廃番になったんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、廃番になったのはチューブだけでハーフパンはまだ現役です。チューブタイプは、チューブの中で固まってしまうということで廃番になりましたが、案の定というかなんというか、ハーフパンもやや固まっています。ハーフパンなんだから固まっていて当たり前だろうと言う感じですが、マイメリの他のハーフパンはわりと溶けやすくて、キャラメルみたいな質感なんですよね。でもこの色だけは飴って感じですね。最初に使ったときは石でした。表面がガッチガチだったので硬いもので表面を1mmくらいゴリゴリ削ってみたらようやく使えるようになりました。ですが溶けにくいことには変わりがないので、使う前にスポイトで水を垂らしてふやかしています。

そこまでしてこの色を使うのは、やはり唯一無二だからなんですよね。
PV16はW&Nのパーマネントモーブと同じ顔料ですが、微妙に色が違う!マイメリのほうがやや青みというか紫っぽくて、涼しげな色なんですよね。ほぼ同じような色ではあるので、W&Nを買うほうが楽だとは思いますが、この色は「チューブで廃番している」というレア感もあるのでオタクなら買いですね。なお、オンラインショップでは品切れのことが多いですし、リアル店舗でもこの色だけないってこともあるので見つけたらその場で買ったほうがいいです。

Roman Szmal マンガニーズバイオレット PV16

またまたPV16です。このPV16はかなり青みの強い赤紫です。W&N、マイメリのPV16とは全く違う色です。

W&Nが赤みでマイメリが中間、ローマンシュマルが青みって感じでしょうかね。このへんは買って比較しないとわからないことだったのですが、こういう「自分で買ったからこそわかったこと」みたいなことがあるとついついいろんなメーカーの同じ色を買っちゃうんですよね。たまに「全く同じじゃん!」みたいな失敗もありますが。

セヌリエ レッドバイオレット PV16

セヌリエの人気色ですね。
この色はほぼ粒状化は見られません。これまで出てきたPV16ともまた違うような感じですし、不思議な色です。そして粒状化はほぼないのに、色は分離しています。ホント不思議。
無機顔料ですがなめらかで使いやすいので有機顔料の仲間に入れて使っています。
セヌリエだからでは?と思う方もいるかもしれませんが、セヌリエでもゴリゴリ粒状化色はあるんですよね〜。謎多きセヌリエ。

W&N コバルトバイオレット PV49

今回の赤紫の中で最高に彩度の高い色です。蛍光色かってくらい明るいド派手な色です。激しい粒状化+バキバキの彩度で派手すぎて使い所が難しい色ではありますが、唯一無二感はすごいです。自然物を描いている方には使いにくそうですが、イラスト系の方なら使い所はたくさんありそうです。
私はこの色は下地に使ったりしています。この上に暗い色をのせるのを前提にして、下に忍ばせておくといい感じに色を感じられる気がします。コバルトターコイズライトとかのバキバキ彩度の青緑を影に忍ばせるのと同じ感覚ですね。彩度的にも対応しているような感じです。
コバルトターコイズライトとこのコバルトバイオレットを同時に使ってみたこともありますが、目がチカチカしたのであまりおすすめはできません。それくらい彩度高いです。

ホルベイン コバルトバイオレットライト PV47

なめらかな色が多いホルベインにしては珍しいゴリゴリの粒状化色です。
そして鮮やかです。W&Nのコバルトバイオレットはピンク寄りって感じでしたが、こちらは同じような鮮やか系でも紫寄りです。
色としてはキナクリドンバイオレット(PV55)に似ていますね。質感はまったく違いますが。

この色の特筆すべきこととして、ゴリゴリ粒状化色の中で一番安いのでは?というところです。これまで結構外国メーカーの絵の具をあげてきたので、そこそこの価格なんですよね。でもこちらは国産ですので、かなりお安いです。この価格でこれだけのG色を楽しめるというのは珍しいので、「G色を初めて買う」「自分に合うかわからない」という方はまずはこの色から試してみるのがいいかと思います。この記事を書いている時点では440円(税込484円)です。ひっくり返るくらい安い。

QoR ウルトラマリンピンク PV15

QoRで一番人気なんじゃないかと思っている色。珍しい色ですよね。かわいいし。
QoRは軽い顔料の絵の具だとブワッと広がる絵の具ですが、重めの無機顔料でも他のメーカーに比べると軽く感じます。そのためか(?)この色もそこまで粒状化を感じません。ほどほど粒状化色。
セヌリエのレッドバイオレットと結構似た質感のようにも感じます。
ピンクと名前についていますが、寒色のピンクで薄い赤紫って感じです。似た色の絵の具がないのでとても貴重な絵の具です。

今回はここまでです。
全部読んだ方いたらまじですごいです。「全部読んだ」ってコメントしてください。称賛します。
次回は青紫→青→藍色→水色みたいな感じで怒涛の青回になる予定です。お楽しみに〜

おつかれさま〜

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まや【いろいろな色の彩り】
こんにちは!まやです。 ブログやSNSで水彩画材のレビューなどをしています。 今はデジタル絵がだんだん多くなっていますが、 アナログはアナログの良さがあります。 そんなアナログ画材愛を日々つぶやいています。 画材大好きですが、実は絵はそんなに描きません。 絵を描かなくても絵の具を好きでいいのです! 透明水彩のにじみをぼ...
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