ohuhu とは
ohuhuとは、サウザンドショアス株式会社(中国に本社のある企業)の販売している画材や雑貨などなどのブランドです。
マーカーも最近は人気のようです。
日本で広く流通しているわけではないので、最初は「ちょっとあやしい…?」とも思いましたが、使ってみて良かったのでレビューします。
※この記事は企業案件とかでもないので、勝手に好きなことを書きます。
ohuhu 水彩紙
公式サイトには、サイズ・枚数・厚さしか表示がないのでどんな紙か想像しにくいと思います。
公式のオンラインストアはなく、Amazonがそれも兼ねているようですね。ただ、Amazonの商品タイトルや商品説明が、「いかにもあやしい」という雰囲気をかもしだしているので、最初はちょっと警戒しました。(はっきりとは書きませんが、品質がそこまでよろしくない物と似たような空気を感じてしまうというかなんというかゴニョゴニョ)
ですが、Twitterでこれを購入した先人たちが良い評価をしているのを見て、購入に至りました。
価格
この紙は価格を売りにしていると思うので、まずは価格から。
Amazonで2022/03/08の時点で2190円です。
価格としては激安ではないのでは?と思うかもしれませんが、内容量などをかんがみるとめちゃくちゃ激安だということがわかります。
ちなみに1枚あたりの価格は約30円です。
同価格帯のものだと、マルマンのオリーブというスケッチブックが1枚あたり25円。マルマンのアートスパイラルというスケッチブックは1枚あたり34円ですので、安めのスケッチブックと同じくらいの価格帯ということになります。
紙の基本情報
●サイズ:229mmx305mm
めちゃくちゃ中途半端なサイズです。F4の紙と重ねるとこんな感じ↓
F4よりやや小さいです。この規格なに?と思って調べたら、ARCHという建築の規格だということがわかりました。外国ではメジャーな規格なのかな?日本でこのサイズの紙って見ないですよね。
●枚数:36枚×2
×2というふうにしたのは、この水彩紙は2冊セットなのです。実質72枚です。
●厚さ:300g/㎡
水彩紙としてはちゃんとした厚みがあります。ワトソンのブロックと同じ厚さです。スケッチブックと同価格帯なのに。
●重さ:重い
ここは結構気になる方はいると思います。なにせ300g/㎡の紙がそこそこの大きさで、36枚も綴られているので結構重いんです。大きなサイズの紙になれば重さがあるのは仕方ないと思いますが、このサイズにしてはなかなか重さを感じます。
●紙質:表記されていませんが、100%パルプじゃないかなあと思います。
●表面:少し凸凹
中目くらいの凸凹です。硬い凸凹ではないので、描いていてひっかかるということは特にありません。
おまけ
こんなペーパーナイフが付属してきます。ただ、ちょっとペナペナすぎて使いにくいので、私はこれは使用していません。この水彩紙はのりが結構頑丈についているので、このペーパーナイフだけで剥がすのはなかなか大変です。
水彩技法
実際の紙の使い心地をレビューします。
厚さが300g/㎡あるので綺麗に塗ることができます。あたりまえではありますが、コットン100%の紙のようにきれいにぶわーっとにじむことはできません。でも、水彩らしさは十分感じられると思います。
マスキングにはしっかり耐えています。パルプだとマスキングと紙が一緒に剥がれたりすることもありますが、これは綺麗に剥がせました。表面は結構強めですね。
普通にできます。
しっかり乾いたあとでもリフトできます。これはパルプだからでしょうかね。リフトできるのは良くも悪くも、色が取れやすいということなので、好みのわかれるところかもしれないですね。
リフトできたのでにじむかな?と思いましたが、普通に塗るくらいなら重色しても大丈夫でした。
塗る→乾かすを繰り返して何度も重ね塗りをしたときに、紙が毛羽立ったりするかなと思いましたが、5回では毛羽立ちは感じませんでした。紙によっては2回で毛羽立ってくるものもあるので、この紙の強さを感じました。ごりごり重ね塗りする人でも使えるかもしれません。
まとめ
<メリット>
・激安。コスパがすごくいい。
・水彩技法が結構使える
<デメリット>
・サイズがちょっと中途半端
・重い
1枚あたりの価格はスケッチブックと同じくらいなのに、紙の厚さは300g/㎡でしっかりしている紙ですし、水彩の技法も楽しむことができます。
「水彩紙は高くて…」と迷っている方でしたら、1度使ってみてもいいかもしれません。
また、普段から厚みのある水彩紙を使っている方でも、練習用や試し描き用に使ってみてもいいのではないかなと思いました。
水彩紙は結構高いので、練習したくてももったいなくてできないということもあるかと思います。ですが、この紙はそういうことを気にせずどんどん練習に使えるので、お財布事情だけでなく、技術向上にも一役買ってくれるかもしれません。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪